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【箱根寄木細工体験】と【飛龍の滝ハイキング】5時間コース

こんにちは、HAKONE TENTスタッフのマチコです。
突然ですが、みなさんは【箱根寄木細工】をご存知ですか?

HAKONE TENTにスタッフとして来てから2週間ほど経ったある夜、ふと目にとまったカウンターにある【箱根寄木細工】のティッシュ箱…

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箱根のお土産屋さんなどではよく目にするので、工芸品としては知っているけれど…
実際にこの繊細なデザインはどのように作られているのだろう…?
と、とても興味を持ち始めました。
まずはネットで、基本情報を検索…

箱根寄木細工とは?

箱根の恵まれた自然条件を背景に、様々な樹木の自然の色を生かして精緻な幾何学模様を作成し、小箱等の製品に利用する木工工芸品。
江戸時代末期に箱根町の畑宿に住む石川仁兵衛(1790~1850年)により創作され、日本だけではなくペリー来航と共に海外にも広められ、1984年5月には国の通商産業大臣の指定を受けた日本を代表する伝統工芸。

…ふむふむ
気になる、気になる、もっと気になってきたぞ、箱根寄木細工!
ならば実際に工房に行って、この地域に根付いた素晴らしい伝統工芸を勉強しに行ってみよう~

ということで、次の休日。

HAKONE TENTの台湾人スタッフの陳ちゃんを誘って【箱根寄木細工体験】に行くことに!

そしてせっかく畑宿に行くのなら、寄木細工が生まれる背景となった畑宿の素晴らしい森林も見たくなり【飛龍の滝ハイキングコース】まで足を伸ばしてみました。

箱根寄木細工に纏わる5時間のコース

今回はこの【箱根寄木細工に纏わる5時間のコース】をご紹介したいと思います!

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AM9:20 強羅駅~AM9:57箱根湯本駅着

まずは箱根登山電車に乗って、始発から終点まで下山します。

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箱根湯本で4番バスターミナルから箱根登山バスのKラインに乗り換えて、『畑宿』まで行きます。

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AM10:10 箱根湯本駅~AM10:25 畑宿バス停着

畑宿バス停

AM10:30 金指ウッドクラフト到着

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箱根寄木細工

今回、寄木細工体験を事前に電話予約していた金指さんに到着しました。
まずは箱根寄木細工の歴史や作られ方の紹介をお店の方から聞くことができます。

お話によると…
こちらの金指ウッドクラフトさんが、毎年お正月に開催される箱根駅伝の往路優勝チームの優勝トロフィーを作ってらっしゃるということ!

毎年ニュースや話題になったものをテーマに、職人の金指さんご本人がデザインを考えてらっしゃるそうで、今までのトロフィーも見せていただきました。感動!

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そして『歴史のお話』では、以前は箱根の木材だけを使って寄木細工が作られていたけれど、箱根の山が国立公園として認定されてから、伐採に制限がでて、海外からのカラフルな木材も使うようになったこと。

その為、近年の寄木細工は色数も増え、若手職人さんたちによるモダンなデザインが人気のようです!

時代とともに少しずつ形を変えながらも、若手の職人さんたちによって継承されているのは素晴らしですね!がんばっていただきたいです!

そして最も知りたかった『作り方のお話』では…

箱根寄木細工の作り方

幾つかある【寄木文様】を作るわけですが、大きな木材からのこぎりや鉋(かんな)を使って小さくデザインした三角柱やひし形などに切り出します。

それらを膠(にかわ)で貼り合わせ、金太郎飴のようにします。この金太郎飴の状態のものを、【種木(たねぎ)】といい(※写真参照)

ここから再び鉋で1mmの薄さに削ります。この1mmを【鉋紙(ズク)】と呼ぶのだそうです。

金太郎飴のような【種木】

この【ズク】が化粧箱などの表面に貼り付けられて、やっと完成するのだそうです!
なんという手間ひま!!!

詳細は寄木細工のできるまで・・・を御覧ください。

いざ!体験!

私たち素人はもちろん、種木やズクなど作れませんので、あらかじめ職人さんが切り出してくれた三角形やひし形の木材40ピース使って、自分の好きなデザインに仕上げるというのが体験の内容です!(体験料ひとり800円)

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所要1時間が目安なのですが…
これが一度やり出すと、無言でハマる、ハマる…
なんと陳ちゃんと私、気がつくと完成までに1時間半も経っていました~

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デザインが決まったら、ボンドでピースを張り合わせ、そのまま乾燥させるところで終了!

仕上げは家に持ち帰ってから、2~3時間後にプラスチックの台紙から剥がし、お店からもらったヤスリで表面を整えて、ニスなど塗るとコースターとしても使えるのだそう。

あー楽しかった!

左:陳ちゃん 右:私

陳ちゃん、見事なクリエイティビティあふれる細かいデザインに挑戦!
私はHAKONE TENTのロゴをモチーフに作ってきました。

完成して喜ぶ陳ちゃん

楽しかったね〜!

金指ウッドクラフト

PM12:15 お隣の工房『畑の茶屋さん』に移動。

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こちらでは職人さんが実際に寄木細工を作っているところを見られるそうです。
この日は残念ながら職人さんはお休みでしたが、職人道具などは見ることができました!

お時間がある方は、寄ってみてはいかがでしょうか?

PM12:30【飛龍の滝ハイキングコース】へ。

ここからは陳ちゃんは御殿場アウトレットへ行ってしまったので、一人でハイキングコースへ。

宿から握っていっていたおにぎりを畑宿のベンチでいただいてから、いざ出発!

畑宿から箱根港方面に坂を登ること5分、右側にハイキングコースの看板が見えてきます。

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ここを鋭角に右に登って行くと、コンクリートの道が続きます。

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5分ほど登って行くと、立派な杉の木林がお出迎えしてくれて、この時点でここで【寄木細工】が生まれた理由が納得できるわけです!

立派な杉の林!

そのうちにコンクリートの道は砂利道へと変わっていき、自然と登山道へ入っていることに気がつきます。

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サイドに川のせせらぎを聞きながら、小さな橋を渡って行き、更に大きな岩の間を抜けてゴールの滝を目指します。

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ちなみに足元は苔などで滑りやすくなっているため、トレッキングシューズを持っている人は、シューズで登ること
をおすすめします。

虫などもたくさん飛んでいるので、長袖に長ズボン(もしくは短パンにスパッツ)などで行った方がよろしいかと〜

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畑宿から登ること約40分・・・【飛龍の滝】に到着!!!

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飛龍の滝

上段15m、下段25mの2段に分かれて流れ落ちる神奈川県最大の滝。

龍が天に昇る姿のように見えることから、この名がついた。

畑宿からおおよそ徒歩40分が目安。

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飛龍の滝を橋の上から眺めて、反対側を振り返ると実に美しい箱根の山々が見えます。

真夏の箱根の山の緑も本当に綺麗です!

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さてここからHAKONE TENTに帰るのに、来たハイキングコースを下っては行けません!

実はこのまま芦ノ湯方面に15分ほど登って行くと、国道に出ます。

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芦ノ湯まではまだ先ですが、この看板が見えたら、国道まですぐそばです!
国道沿いの『湯坂路入り口』のバス停から小田原方面行きのバスに乗ってください。

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PM13:55『湯坂路入り口』バス停〜PM14:05『小涌谷駅着』

ここで箱根登山電車の強羅駅行きに乗り換えて・・・

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PM14:20『強羅駅(HAKONE TENT)』にゴール!!!

汗だくでゴールしたら、そのままHAKONE TENTの温泉で疲れをゆっくり癒してくださいね〜!
温泉のあとのビールも最高!

そして作ってきた寄木細工を眺めて、にんまりするのでした。。

Staff Machiko

HAKONE TENTは箱根の強羅に位置する温泉付きのゲストハウスです。スタッフで少しずつ箱根を皆様に知ってもらおうとブログをはじめました。

山々に囲まれた大自然の箱根を散策してデイタイムを楽しみ、HAKONE TENTに戻ってきて温泉へ、その後は自慢のBARで世界中からやってくるゲストとともに、くつろいでみませんか。

Writter

HAKONE TENT STAFF